キャリアカフェ中国が実施した「駐在員パートナーへの就労状況等のアンケート調査」について、 代表の 関 小百合さんに紹介してもらいました。
<中国の駐在員パートナーへのアンケート公開>
キャリアカフェ中国は2024年夏に、中国の駐在員パートナーを対象に、就労状況等に関するアンケートを行い、235名から回答を得ました。
1.回答者の多くがワークキャリアを中断して同行
回答者の現在の状況は「専業主婦/主夫」が約8割。また、中国で就労していない回答者のうち7割は、「駐在へ同行するために退職をした」と回答しています。自身のワークキャリアを中断して同行を決断した家族の姿が、浮かび上がりました。
2.就労したくてもできない駐在員パートナーの声
現在就労していない駐在員パートナーのうち、就労ができないことで感じたストレスや悩みとして、以下のような声が寄せられました。
【喪失感や無力感、母親/妻業しかない】
・社会経済から断絶される想い。一方で夫はキャリアを積んで羨ましい。
・母親業しかない、家族の話しかできない。
【金銭的自立がない、それに伴う夫婦間のパワーバランスの変化】
・日本では夫と対等だったのに、今は夫が上位で、妻は夫を立てないといけないかのよう
に感じること。働いていないから、家事育児が全て私の役割だと押し付けられているよ
うに感じること。
【再就職・復職への不安、働けないこと自体がストレス】
・ブランクができてしまい、本帰国後に希望するような仕事に就けるかどうかが不安。
中国語の壁や子育てを頼れる人が少ないなど、海外の特殊な環境に加え、配偶者勤務先の規則、就労ビザの取得が必要なこと等が、中国で働いていない理由としてあげられました。
3.求められる制度や環境整備
同行パートナーに対して望む制度や環境については、「ブランク後も働きやすい仕事の紹介」「就労や再就職に関する情報の充実」などが挙がりました。
※アンケート結果の詳細は、キャリアカフェ中国のホームページをご覧ください。
※アンケート結果および中国駐在員パートナーの就労について、キャリアカフェ中国の取り組みや、代表・関小百合のインタビューが、日本経済新聞(朝刊・電子版)に掲載されました。
キャリアカフェ中国とは…
駐在員パートナーのキャリアを支援する非営利活動団体。“キャリア=人生そのもの“と捉え、在中国生活を通して、一人ひとりの「わたしらしいキャリア」を描くサポートをしています。
キャリアカフェ中国の駐在員パートナー支援のかたち
キャリアカフェ中国は、今回のアンケート結果をいかして、引き続き社会や企業への働きかけにチャレンジしていきます。『インプット・アウトプット・つながる』をキーワードに、「再就職に役立つセミナー」「私のキャリアを話す」「強み発見」「キャリアインタビュー」等のセミナー・イベントを開催しています。
キャリアカフェ中国の活動にご興味がある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
【instagram】 https://www.instagram.com/careercafe.china/
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